Dec 24, 2014

ベルリンで盗難に合って、その後一矢報いた話(後編)

初めまして。 詳しいプロフィールは こちら からどうぞ。

こちらの記事は 海外で働くエンジニア(or Webの人) Advent Calendar 2014 - Adventar の12月24日分です。 3部作の話はこちらから。

今日は後編なので、初めての方は前編からどうぞ。

一矢報いた部分が中心です。

実際に盗まれた品々

参考までにこちらが実際に盗まれた品々になります。

Apple製品は盗品だとしても価値があるらしく、変換アダプタまでも盗まれていました。

あと日本茶が丸ごと盗まれてました。多分大麻かなんかと間違えられたのでしょう…。

盗まれた後のメンタル

心折れた。

直後は犯人探し始めたいわーという気分が襲ってきてどうしようもなかったです。

ただ、同僚に話したら同僚の方が怒り出したので、おかげで少し冷静になれました。良い仲間に恵まれました。

結局、ドイツ語での情報収集力には限界があるので、自分に出来ることはないな、という結論に至りまして。

基本的には警察に任せてeBayなどのアラートをチェックすることだけに専念しました。

ただ、盗まれたこと自体は忘れたくなかったので、盗まれた品のポスターをオフィスに貼っておきました。

eBayに登場した「日本語キーボードのMacbook Air」

そうしてebayからのアラートが届く度に10件くらいの新着商品を確認する日々が始まりました。

とはいえ、何も収穫も無く2ヶ月近くが過ぎました。

やっぱダメだったかなーと後悔し始めたある日、こんなメッセージが届きまして。

読めば読む程感じる240GBの違和感。

実は、2010 LateのmodelはSSDが64GB, 128GBの2モデルしか無く、256GBのものは正規に販売されていない筈でした。

自分のも256GBだったから、これはちょっと興味引かれるなーと。

で、240GBって数字が、実は盗難に遭う前に後半の10GBだけVFAT用にパーティション切ったのとどんぴしゃり。

ページに飛んでみると「英語入力だけど日本語キーボードだよ!」→ そういえば私のMacbookAirは日本語キーボードだった。

絶対これだ。

確信できたのでとりあえず近くにいたエンジニア2人に声かけて確証と追い込みを手伝ってもらいました。

矢継ぎ早に質問をかけてみたところ、下記が分かりました。

  • シリアルナンバーを見せたがらない
  • とりにきて、現金で買えと言ってくる
  • 住所まではわかった

ここまで分かればもうこのMacの出所はほぼ間違いないでしょう。あとは警察に連絡です。

Macbook Airの帰還

警察に連絡してから3日後、警察から出品していた人物が逮捕され、70000 Euro相当の盗品押収があったことを聞きました。

もちろんその中には私のPCが含まれていたのですが、同時にその他の商品は全く無かったという残念なお知らせも聞きました。

確かに逮捕された人物が盗品を売りさばいていたのですが、空き巣の実行犯は恐らく別で、実行犯からすると盗品を裁く1つに過ぎなかったそうです。

恐らく他の商品も一度ブラックマーケットに出てしまっただろうとのことでした。

正直今でももの凄く悔しい気持ちになるのですが、それでもPC1台が無事に帰ってきたことがとても嬉しかったです。

この事件のおかげで警察とのやり取りや、同僚とのコミニケーションも一段とやりやすくなり、結果として生活のプレッシャーが減りました。

それまで抱えていた自宅探しの問題なども無事に解決する良い切っ掛けになったのですが、その辺の話はまた時間がある時に書けたらと思います。

まとめ

この事件以降も自分の周りで「お店でて話していたら、一瞬でバッグが無くなっていた….」「バーで飲んでいたらジャケットが消えていた….」などなどわりと盗まれる事件は多いです。

用心にこしたことはないですが、もしも盗まれてしまっても、あきらめるのはまだ早いです。

とはいえ、国が違うと、当たり前の用に出来たことが、もの凄くエネルギーをとるようなことに変わっちゃうこともあります。

拙い事例ですが、少量の力で取り戻せる確率を格段に飛躍させることができるTipsとして少しでも参考になればと思います。

それではよいクリスマスを!